47都道府県の柱プロジェクト~山形県~
So-tennen(山形県)
この「47都道府県の柱プロジェクト」シリーズでは、岐阜県の養老町・輪之内町にある「森のわくわくの庭」内で柱材として活用されている各県の木や、その柱材の提供者である事業体について紹介しています。
<山形県の森林・木>
今回のプロジェクトで使われている柱は山形県大江町で採れたスギ(西山杉)です。
豪雪地帯であるこの地域の山では、冬になると2mほど積雪するのだとか。さらに山奥では7~14mとなることも。
厳しい環境の中で育ってきたからこそ耐雪性があり、しなりのある材質が特徴です。
80年で胸高直径が約1mと、比較的成長が早いのも特色の一つ。
これは地質的に見て、腐葉土が深く、栄養分に富んでいるためと考えられます。
一方でヒノキにとっては育ちづらい環境であるため県内ではほとんど植えられておらず、人工林はほぼスギとなっています。
作業前に山の神様に挨拶と安全祈願。その際、チェーンソーなど山仕事で使う道具も酒と塩で清めます
自然に寄り添う暮らしづくり
「So-tennen(そうてんねん)」は、人と自然が寄り添う暮らし・社会づくりをお手伝いする仲間たちです。
山に魅せられた4人のメンバーから構成され、それぞれ本業の傍ら企画・デザイン・広報・運営など各自の役割を担っています。
自然素材を活用した暮らしを提案しようと、地元材を使ったカホン※づくりワークショップを行ったり、
木の蝶ネクタイなどの商品を作ったり、森林散策などのツアーを企画・実施したりとさまざまなアプローチを試みています。
※ 「カホン」:南米発祥の打楽器。箱型をしており、その上に座った状態で側面を叩くなどして演奏する
代表の庄司樹さんは20代の頃、映画の助監督を務め、“好き”を仕事にしていました。
しかし、地元の友人が林業を志したことをきっかけに、家業である山仕事について改めて考えるようになりました。
「やり方次第では色んな可能性があるんじゃないか、林業という選択肢があってもいいのではないか」と思い至るように。
そして、30歳のときに林業の世界へと足を踏み入れました。現在はチェーンソーで木を伐倒、
ときには山や木の魅力を発信するという二足のわらじを履きながら、
さらには「地元を舞台にした映画を2つ作りたい!」という目標とともに活動しています。何よりも自ら楽しんで、自然とともにある日々の暮らしを紡ぎ、そして伝えています。
木の蝶ネクタイ
上記の山形県の木は森のわくわくの庭にて柱材として活用しています。その風合いをぜひ間近で体感してみてください!
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So-tennen(そうてんねん)
山形県大江町
MAIL sotennen@icloud.com
HP https://so-tennen.jimdo.com/
参考文献)
山形県林業統計-山形県HP
http://www.pref.yamagata.jp/sangyo/ringyo/plan/6140023H26toukei.html