今回は前回の最後でもお話しした通り、
「出血を伴う」怪我をしてしまった時
(主に切り傷・すり傷について)の対処法です。
まず確実に119番すべき状態だけご説明します。
出血時に119番すべき事態はたくさん出血したために
出血性ショックの状態に陥っている時だそうです。
- 唇が紫色または白っぽい
- 皮膚が冷たい
- 冷や汗が出ている
このような状態の時は迷わず119番してください。
お子さんがすり傷・切り傷をした
(かつ上のような症状がない)という場合、
- どこで怪我をしたか
- 出血がどのくらいか
- 怪我をして何日たったか
というのを確認してあげてください。
特に、汚れているところや湿った場所で怪我をした
という場合、怪我とは別でウィルスに感染しているかも
しれません。
こういった場合は傷が浅くても救急医療機関を
受診すべきだそうです。
他にもすり傷で傷が浅くても、砂や泥が傷口から
取りきれないほど範囲が広い。
切り傷で深く大きい傷があり、ガーゼやハンカチなどで
直接強く押さえても出血が止まらない。
このような場合も救急医療機関の受診をしてください。
上で紹介したような症状はないけど、
3〜4日たっても傷がじんじんいていたり、赤く腫れている。
アスファルトなどの硬い面で強く擦った。
自転車に足等を巻き込んだ場合のすり傷など。
何日か経っても痛むものは医療機関を受診してください。
化膿している場合や、火傷のような症状がある場合も
あります。
またけがをした際、応急処置として家にある薬を
塗っておこうと思っている方。
傷口への塗り薬は傷口を痛めたり治療の邪魔になることが
あるのでやめておくことが無難だそうです。
特に傷を乾かして治すタイプはやめておきましょう。
薬を塗っておかないと気になる場合は、適切な薬を
処方してもらいましょう。
家庭でできる応急処置としては、傷を洗うことだそうです。
水道水はほとんど無菌なのでたっぷりの流水で
汚れを洗い流してください。また、服などで擦れる場合、
絆創膏などを貼ってください。
絆創膏は、傷口から体液(血液だったり透明な液)が
出てこなくなり、新しい表皮と呼ばれる膜のようなものが
できるまで貼っておくのがいいそうです。
絆創膏の交換目安は、1日ほどでガーゼの部分が汚れたり
水などに濡れてしまったら、その都度かえると傷口を清潔に
保つことができます。
長くなってしまったので一旦この辺りで区切ります。
為になる知識があったと思っていただけたら幸いです。
次回は刺し傷についての対処法をお伝えしたいと思います。
参照:こどもの急病ガイドブックより
スタッフH