前回の記事で紹介した「木育インストラクター研修」での学びと気づきについてのお話です。

「木育インストラクター研修」があったのは東京おもちゃ美術館。
廃校になった学校をリノベーションして、
地域の人が集えるコミュニティースペースや、
子どもたちが木のおもちゃやいろんなおもちゃで遊べる場所です。
(とっても面白いので、ぜひ足を運んでみてくださいね!)
木育インストラクター研修は、
午前中に”木育” のお話を聞き、
午後からは実際におもちゃを使ってプログラムを実践
というような流れで進みました。
保育士さんや役場の方、木育に関心のある主婦さんや若者など、
たくさんの人が勢ぞろい。
「木育」に色んな業界からこんなに関心がある人がいるんだなーと驚きました。

いろいろと気づいたことや思ったことがたくさんあったのですが、
大変長くなりそうなので、少し割愛。
この講習ですごく心に残ったことを皆さんにもお伝えできればと思い、このブログに書くことにしました。
この講習で何度も講師の方がおっしゃっていたのは
「つながり」という言葉でした。
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人と人のつながり、
ものと人のつながり、
自然と人のつながり。
目に見えない糸のようなもので、
私たちはいろんなものとつながっているけれど、
それを意識することってとても少なくなってきている。
それをつなぎ直すための「木育」は手段である。
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この言葉を聞いた時、
自分の目からパラと鱗が落ちたような気がしました。
今自分の目の前にあるものや食べているものは
誰かが頑張って作ってくれて自分たちのもとに来たものです。
そんなあたり前なことですが、
ついつい雑に扱ってしまったり、
感謝を忘れることもしばしば。。。
"木" は "森で生きている"。
それが私たちのもとへやってくる。
プラスチックのものたちとは少し性質がちがうのかなと思います。
そんな木だからこそ、
自然とのつながりや、
それを作った人を想像して、
感謝したり、大事にできたりすることが出来るのではないでしょうか。
木の生えていた森へいけば、
何百年もそこに動かずたっている木に出会う。
自分の生まれる前からそこにいて、
何百年もその場所でそこを静かに見続けている。
どんな世界を見てきたんだろうと想像を膨らませる。
また森を歩けば、
誰かが植えた木があって大きくなってそろそろ切っていいよ~と
声が聞こえてきそう。
私たちのために前の世代が残してくれたバトンを受け取る。
切り株の上には最近生まれた小さな命が。
こうやって死んだ後も次の世代を守るんだと考えさせられる。
そんな風に、
先人たちのこと・自然とのつながりを感じることが
森ではできるかもしれません。
そしてそんないろんなものとのつながりを感じることができたら、
今よりもちょっとだけ優しく・温かく生きることができるかもしれません。
そんな目に見えていないたくさんのつながりを
森のわくわくの庭でもお伝えしていければと思っています。
「木育」については人それぞれのとらえ方があります。
ここで書いたことは一解釈にしかすぎません。
ぜひ「木育」に関心を持った方は、
自分の「木育」について考えてみてくださいね。
熱くなってしまいましたが、今回はこのへんでおしまいです。
(スタッフM)

秋の森へ行けば、たくさんのいろんな種類の木があることに気づきます。人間と一緒で個性がそれぞれあっておもしろいですね。
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